著者
大絵 晃世
出版者
アート・ドキュメンテーション学会
雑誌
アート・ドキュメンテーション研究 (ISSN:09179739)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.36-55, 2019-05-31 (Released:2020-06-16)
参考文献数
59

東京・中央区銀座に、「三原橋地下街」という建築・地下空間が存在した。堀川に架かる「三原橋」という橋の下にできたこの地下街は、老朽化により閉鎖が決定し、2014年に外観の取り壊し工事が開始された。大正の震災復興、戦後の瓦礫処理・区画整理といった、銀座の街の変容とともに三原橋は様々に形を変え、人々に利用されてきた。本稿は、三原橋地下街に関係する資料と筆者が収集したオーラル・ヒストリーを中心に、同地下街の歴史性と、都市における文化的な役割・特徴を明らかにすることを目的とする。インタビューの分類・分析を行いながら、今は形なき地下街を都市の変遷と共に捉え直してみたい。
著者
大絵 晃世
出版者
アート・ドキュメンテーション学会
雑誌
アート・ドキュメンテーション研究 (ISSN:09179739)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.36-55, 2019

<p> 東京・中央区銀座に、「三原橋地下街」という建築・地下空間が存在した。堀川に架かる「三原橋」という橋の下にできたこの地下街は、老朽化により閉鎖が決定し、2014年に外観の取り壊し工事が開始された。大正の震災復興、戦後の瓦礫処理・区画整理といった、銀座の街の変容とともに三原橋は様々に形を変え、人々に利用されてきた。本稿は、三原橋地下街に関係する資料と筆者が収集したオーラル・ヒストリーを中心に、同地下街の歴史性と、都市における文化的な役割・特徴を明らかにすることを目的とする。インタビューの分類・分析を行いながら、今は形なき地下街を都市の変遷と共に捉え直してみたい。</p>