著者
芳川 美代子 北沢 俊二 島田 享久 朝倉 国勝 大角 昌和
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
巻号頁・発行日
vol.99, no.395, pp.17-23, 1999-10-29

家庭用精米器は、精米時の発生音が大きいため、その低減が強く望まれている。本研究は、精米器発生音の低減を目的とし、音と振動の測定を行い発生音の特徴とその発生機構を解明し、減音対策を実施した。その内容は次のとおりである。(1)振動発生源である搗精部を固定する支持台と、底板,ホッパー,ケーシングを振動絶縁する(2)ケーシングの開口部を減らし内部からの放射音を低下させる。これらの対策により、精米器を構成する部品の振動音と、内部からの放射音が抑制された。従来品と対策を施した精米器の発生音レベルを比較すると、音圧レベルが72dBCから62dBCに低下した。