著者
大野 泰雅 大沼 宏行 渡邉 豊英
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.98, no.76, pp.55-62, 1998-05-23
参考文献数
6

知的教授システム(ITS)の分野では、プログラム言語を対象とした教授システムについての研究が多くなされてきた。教授システムにおいては、学習者の理解状態を知るための問題演習が欠かせない。問題演習では、学習者の記述したプログラムから誤りを適切に検出する機構が必要である。従来のインタプリタなどでも誤りを検出可能ではあるが、誤りに対する指導を目的とした場合、十分に誤りを識別しているとはいえない。我々は、学習者に容易なスペルミスの訂正を提供でき、さらに誤りパターンを用いて適切に誤りの識別を行なう誤り検出の手法を提案し、実装例を紹介する。