著者
大風 かおる 竹内 淑恵
出版者
日本消費者行動研究学会
雑誌
消費者行動研究 (ISSN:13469851)
巻号頁・発行日
vol.16, no.1, pp.1_1-1_22, 2009-10-31 (Released:2012-02-08)
参考文献数
50
被引用文献数
1

本研究は、パッケージのもたらすメッセージや印象を消費者視点で尺度化し、コミュニケーション効果のあるパッケージとそうでないパッケージを識別するガイドラインとなる測定尺度を提案する。パッケージのコミュニケーション効果を測定する尺度は、「新奇性・個性」、「理解のしやすさ」、「なじみ・身近」、「高級感・洗練」の4次元・計15項目によって構成され、これらの尺度は統計的に妥当性と信頼性が確認された。また4因子中、「理解のしやすさ」を除く3因子は、製品の購入意向に対して有意に影響を与えることも検証された。
著者
竹内 淑恵 大風 かおる
出版者
法政大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

市場の成熟化、競合環境の激化に伴い、新製品のコミュニケーション活動に十分な予算を投下できない企業では、製品パッケージによる消費者への情報伝達の重要性が認識されている。しかしながら、パッケージ情報がどのように、またどの程度消費者に処理されるのかは解明されていない。本研究では、パッケージの評価尺度とパッケージ・コミュニケーションモデルを開発し、実証分析を行った。あわせて「パッケージ評価尺度」に基づいて、架空ブランドの製品パッケージを作成し、「売れる製品パッケージ」開発のあり方を検討した。