著者
天滿 敬 佐治 英郎 塩見 雅志
出版者
独立行政法人国立循環器病研究センター
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

本研究は、近年動脈硬化治療の分子標的として注目されてきているFatty Acid Binding Protein 4(FABP4)およびMatrix Metalloproteinase 12(MMP12)に着目し、選択的阻害剤構造を基盤とした低分子核医学イメージングプローブの開発を目的とした。トリアゾロピリミジン骨格を有する125I-TAP1は高いFABP4親和性を認めた一方で高い非特異的結合性を示した。脂溶性を低減した18F-FTAP1は高いFABP4親和性・選択性を示し非特異的集積を低減した。さらに18F-FTAP1はFABP4発現組織のインビボPETイメージングが可能であることを示した。