著者
小林 章男 有田 正明 天野 喜美子 山口 豊
出版者
千葉医学会
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.p121-125, 1976-08

胸部外科手術を受けた主に成人入院患者に,Clostridium butyricum,Miyairi株を経口投与し,その投与前,および後の糞便中の種々細菌数およびCl.butyricumの菌数も測定した。Cl. butyricum, Miyairi株は経口投与数日後糞便中から検出されるようになり,その菌数は糞便1gあたり10^6〜10^7個であった。腹部症状のなかった患者にミヤBMを投与すると,投与前に比べ糞便中大腸菌,Lactobacillus,腸球菌の数が増加した。これに反し,クレブシエラ,カンジダの菌数に減少した。腹部症状を呈した患者にミヤBMを投与すると,大腸菌,Lactobacillus菌数が同様に増加し,これらの患者糞便中にかなりみられたクレブシエラ,カンジダ,緑膿菌,変形菌数が減少し,症状も消退した。正誤表あり (52(5), 224) http://mitizane.ll.chiba-u.jp/meta-bin/mt-pdetail.cgi?cd=00107500