著者
奈良 新治郎
出版者
京都府立大学
雑誌
京都府立大學學術報告. 農學 (ISSN:00757373)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.50-54, 1967-10-15

直播栽培においては当然省力という面から播種作業においても機械播きが中心となるが, その場合播種様式の最も普通なのは条播である。そこで二毛作地帯における乾田直播を条播様式で実施する場合の適正条間と播種量, 換言すれば栽植密度を知る目的で, 農林22号を供試し, 条間を20,33,50cm, 播種量を4,8,12kg/10aのそれぞれ3段階設け, それらを組み合わせて, 小麦刈跡に6月17日(1962)乾田直播(手播き)し, 主として収量の面から検討した。その結果, 漏水が多く, ある程度瘠薄な田圃における晩期条播様式の乾田直播においては, 条間を20cmぐらいとし, 株間は少なくとも2cm以上あけ, 1m間苗立本数を30-40本(m^2当り苗立本数は150-200本)にするのが適当であるとの結論に達した。