117 0 0 0 OA 水族四帖

著者
〔奥倉辰行//著〕
出版者
巻号頁・発行日
vol.春,
著者
栗本瑞見<栗本丹州>//〔著〕,魚仙奥倉辰行<奥倉辰行>//〔画〕
出版者

幕医栗本丹洲(1756-1834)の魚介譜を奥倉辰行が転写した『異魚図纂』と『勢海百鱗』の2点が合冊されている。『異魚図纂』は魚類47品の写生で、異魚は後半部にある。まず目につくのは、ヒレが足のようになり、派手な模様をもつ魚6点が連続して描かれている個所で、これはハナオコゼやイザリウオの類。続いて大きな背ビレと尻ビレをもち、尾ビレが無い魚2点はマンボウ、その数図後にある「纒絲魚」はトゲウオ、「海蛆」はヨウジウオ、「小判鮫」はコバンザメ。最終の図はフリソデウオ(2匹)。酷似した書名の『異魚図賛』(亥二-21)と混同しやすいので、注意。「勢海百鱗 完」とある扉の後が『勢海百鱗』である。海産魚48図とイカ3図、計51図と、図が無く品名とその異名を挙げた38項から成るが、特記すべき点は無い。奥倉辰行(号は魚仙・水生堂、?-1859)は江戸神田の青物商で、狩谷?斎(えきさい)に画才を見いだされ、その進言で魚類の写生に専念し、大著『水族四帖』を描き、『水族写真 鯛部』を出版するにいたった。(磯野直秀)
著者
奥倉辰行 編
出版者
水生堂
巻号頁・発行日
vol.巻之1上,巻之1下,説, 1855

本書は奥倉辰行(『異魚図纂・勢海百鱗』解題参照)が刊行した「鯛」類の図説だが、「鯛」といっても、かんざしだひ(現イトヒキアジ)など、タイと縁遠い種類が多い。本書は図部(『水族写真 鯛部』、図が主体)と説部 (『水族写真説』、解説が主体で、図は無い)に分かれるが、注意すべきなのは、両部とも内容の異なる3種類ずつが存在することである。すなわち、図部には(A)安政2年刊、序は森立之、跋は無し/(B)安政3年刊、序は曲直瀬正貞、跋は多紀元堅/(C)安政4年刊、序は森・曲直瀬ともにあり、跋は無し、の3種類がある。一方、説部はすべて安政4年刊だが、(a)曲直瀬序と多紀跋あり/ (b)森序あり、跋無し/(c)序なし、多紀跋あり、の3種類がある。したがって、A+a、B+b,C+cと組合わせて配布・発売すれば、森序・曲直瀬序・多紀跋が揃う。特7-151本(本資料)はA+a型であり、特7-152本と午-53本はC+c型、特1-912本はC+bの寄せ集め本で、跋文を欠く。特7-150本はBのみで、当館にはB+b型は無い。このように複雑な出版をした理由はわからないが、Cの色彩がA・Bより劣ることと併せて、十分な注意を要する。:『稀本あれこれ』参照(磯野直秀)

1 0 0 0 OA 水族四帖

著者
〔奥倉辰行//著〕
出版者
巻号頁・発行日
vol.秋,
著者
奥倉辰行 編
出版者
水生堂
巻号頁・発行日
vol.[3], 1855

1 0 0 0 OA 水族写真鯛部

著者
奥倉辰行
巻号頁・発行日
vol.[2], 1855