著者
妻木 俊彦
出版者
日本ソフトウェア科学会
雑誌
コンピュータ ソフトウェア (ISSN:02896540)
巻号頁・発行日
vol.29, no.2, pp.2_43-2_64, 2012-04-25 (Released:2012-06-25)

要求工学は,ソフトウェアシステムの外部仕様である振る舞いや制約を定義するための技術の集合である.そして,そこで定義された要求は,われわれが実際に生存している現実世界における意味や価値を反映したものでなければならない.極めて多岐にわたる要求工学の技術を,本稿では,正確な要求を定義するための技術,変動する要求に対処するための技術,および,視点の多様性に対応するための技術という3つの観点から概観する.
著者
妻木 俊彦
出版者
国立情報学研究所
巻号頁・発行日
2007-01-18

報告番号: 乙16678 ; 学位授与年月日: 2007-01-18 ; 学位の種別: 論文博士 ; 学位の種類: 博士(学術) ; 学位記番号: 第16678号 ; 研究科・専攻: 総合文化研究科
著者
妻木 俊彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. KBSE, 知能ソフトウェア工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.157, pp.35-40, 2008-07-17
被引用文献数
1

ビジネス活動の構造的な変化に伴う要求の変化と多様化は,生産性と堅牢性を重視したこれまでのソフトウェア開発では対応が困難になりつつある.多視点分散システムとは,多様化と変化の根源である視点の複合性に対応するための情報システムである.本稿では,多視点分散システムの基本的な概念と,それを実現するための主要な技術要素であるソフトウェアの構成要素と相互理解,及び,多視点分散システムの中心的課題である自律的な自己変革と社会システム化について報告する.