著者
松山 賢 宇山 研 佐々木 史彰 荻野 薫 名川 良春 関澤 愛
出版者
Japan Association for Fire Science and Engineering
雑誌
日本火災学会論文集 (ISSN:05460794)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.1-7, 2013

前報に引き続き,日本の生活環境下におけるRIP シガレットの効果を検証することを目的とし,長期間の使用により高い詰物密度となった所謂せんべい布団,および敷布団と掛け布団(または枕)のへり部を模した条件で,通常シガレットとRIPシガレットによる布団くん焼継続頻度の比較を行った。両者いずれの条件においても,くん焼の継続有無は通常およびRIPシガレットの差異に依存するとはいえなかった。一方で,詰物および側地素材,被覆有無,圧縮有無,シガレット設置条件の違いは,くん焼継続有無に影響を与え,とりわけ詰物素材の綿混紡割合がくん焼継続有無に影響することが明らかになった。