著者
守屋 康充 飯笹 俊彦 横井 左奈
出版者
千葉県がんセンター(研究所)
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

肺癌症例の遺伝子発現情報の解析を行い、喫煙関連肺癌、特に肺扁平上皮癌において発現が亢進している遺伝子群、マイクロRNA(miRNA)群を抽出した。正常肺組織、肺腺癌と肺扁平上皮癌で比較検討したところ、扁平上皮癌の予後に関連するmiRNAを見出すことができた。マイクロRNA-mRNAのネットワーク解析から、これらのmiRNAの標的遺伝子が同定され、この遺伝子は予後に関連していた。これらの結果より喫煙関連癌、肺扁平上皮癌の発癌過程の解明、治療標的の開発に応用できる可能性があると考えられた。
著者
守屋 康充 安福 和弘 石橋 史博 伊豫田 明 鈴木 実 関根 康雄 渋谷 潔 飯笹 俊彦 藤澤 武彦
出版者
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
雑誌
気管支学
巻号頁・発行日
vol.27, no.5, 2005
被引用文献数
1

症例は, 反復性多発性軟骨炎と診断された62歳, 女性. 1998年より加療開始, 2000年に症状の増悪, CTにて左右気管支の狭窄を認めたため, 気管切開を行い, ダイナミックステントを挿入した. その後, 2002年にダイナミックステント入れ換え, さらに2003年に左右の主気管支へのメタリックステント挿入を行った. 今回, 乾燥喀痰の付着によるステント狭窄にて, 窒息状態で救急外来に搬送された. 救命処置中にダイナミックステントが逸脱したが, 気管切開孔より気管チューブを挿管し, 人工呼吸管理にて救命できた. 全身状態が安定した後, 全身麻酔下に硬性鏡を使用してファイコンステント再挿入術を施行し, 経過良好にて退院した.