- 著者
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山田 容三
安樂 怜央
- 出版者
- 日本森林学会
- 雑誌
- 日本森林学会大会発表データベース
- 巻号頁・発行日
- vol.131, 2020
<p>インドネシアのEfi Yuliati Yovi博士が開発した林業安全ゲームを基に、ボゴール農業大学とのJSPS二国間共同研究(2016〜2018年度)を通して、日本版の林業安全ゲーム・チェーンソー伐木作業編を作成した。林業安全ゲームは、5人のプレーヤーと1人のゲームマスターで進めるボードゲームであり、初心者向けの安全編と技術編、熟練者向け、経営者向けの4つのレベルで構成される。林業安全ゲームの学習効果を確かめるために、ゲーム前後に選択式の10問の小テストを行い、チェックリストにより質問カードの出現頻度と正答率を調べた。調査は、静岡県で熟練者向けを、愛媛県で初心者向けの技術編を試行した。小テストの得点は、熟練者向けと初心者向けともにゲーム後に2ポイント前後の向上が見られ、林業安全ゲームの効果が確認された。特に、ゲーム中に16〜18枚程度の質問カードが全て出ると、ゲーム後の小テストの得点が高くなることが確認され、5人のプレーヤーでプレーすることが効果的である。また、質問カードはゲーム中に順不同で現れ、質問の解答中にゲームマスターからのヒントやプレーヤー間の知識や経験の情報交換が促進され、学習効果を高めていると考察された。</p>