6 0 0 0 OA クライオ電子顕微鏡によるタンパク質の動的構造解析
- 著者
- 宋 致宖 村田 和義
- 出版者
- 日本コンピュータ化学会
- 雑誌
- Journal of Computer Chemistry, Japan (ISSN:13471767)
- 巻号頁・発行日
- vol.17, no.1, pp.38-45, 2018 (Released:2018-03-23)
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
- 1
新たなタンパク質の構造決定手法として,クライオ電子顕微鏡による単粒子構造解析が注目を集めている.本手法は試料に対する制約が少なく,数十キロダルトンのタンパク質から数百メガダルトンのウイルス粒子に至るまで同じ方法で解析できる(Figure 1).また,その空間的な自由度を生かしてタンパク質の各刺激に対する動的構造変化や動態解析も可能となる.本総説では,クライオ電子顕微鏡単粒子構造解析の原理と,これを可能にした画像記録装置と解析手法の進歩について解説し,さらに動的なタンパク質構造解析への応用についても紹介する.
5 0 0 0 OA クライオ電子顕微鏡で生体分子の構造解析をはじめよう
- 著者
- 宋 致宖 村田 和義
- 出版者
- 日本結晶学会
- 雑誌
- 日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
- 巻号頁・発行日
- vol.63, no.2, pp.80-88, 2021-05-31 (Released:2021-06-05)
- 参考文献数
- 50
About 40 years ago, the basic concept of cryo-electron microscopy was introduced, where biological specimens were kept close to nature state by being embedded in vitreous ice and observed directly with electron microscope. Since then, technology and equipment have improved significantly, making it now possible to determine the atomic coordinates of many biomolecules. Here, we will introduce the latest structural study of biomolecules using single particle cryo-electron microscopy.