著者
室田 由美子 大橋 三広 芳野 純
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.601-606, 2019 (Released:2019-10-28)
参考文献数
16

〔目的〕訪問療法士が単独で訪問可能となるレベルに関するOJT評価指標について,信頼性と妥当性の検証された到達目標を開発する.〔対象と方法〕訪問療法士指導経験者に対しインタビュー調査を実施し,内容分析を行った.〔結果〕756記録単位が得られ50サブカテゴリー(到達目標)と15カテゴリーが形成された.第三者との一致率では高い信頼性が得られた.病院療法士や訪問看護師のOJTとの比較では,本研究は全カテゴリーを網羅しており,内容的妥当性が保たれた.〔結語〕信頼性と妥当性の検証された訪問療法士のOJT到達目標を明らかにすることができ,訪問療法士の評価指標に活用していけるものと考えられた.環境調整・活動参加・多職種連携は優先的OJTであった.