著者
宮内,靖昌
出版者
日本コンクリート工学協会
雑誌
コンクリート工学年次論文集
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, 2002-06-08

極低降伏点鋼を用いた枠付き鉄骨ブレースを既存躯体に取り付けた1層1スパンRC骨組の水平加力実験を行い,耐震補強効果を検討した。試験体は鉄骨ブレースを既存骨組に外付けした試験体および出入り開口付きブレースを骨組内に取り付けた試験体の2体である。実験の結果,両試験体とも鉄骨ブレースは層間変形角R=1/1000rad,で降伏し,エネルギー吸収能力の優れた履歴性状を示した。また,外付け接合部の直接せん断実験を実施し,アンカーボルトの配置,スラブの有無等が接合部のせん断耐力におよぼす影響を明らかにした。