著者
三木 喜美子 和泉 真紀 宮地 由紀
出版者
島根県立看護短期大学
雑誌
島根県立看護短期大学紀要 (ISSN:13419420)
巻号頁・発行日
vol.6, pp.113-123, 2001-03-31

4年制の看護大学生を村象に,高齢者アセスメント表を適用し演習終了後に調査を実施した。1996年(調査I)と1997年(調査II)の2年間の調査を検討した結果,次のことが明らかになった。1)高齢者アセスメント表の難易度は,調査Iの結果が有意に「容易」と回答した者が多かった。(p<0.01) 2)高齢者アセスメント表の記入による効果は,いずれも共通して順位1位として,(2)潜在的な問題の把撞ができるをあげていた。2位以下は異なっていた。調査IIの(1)ニーズが把握しやすいが,調査1の同じ項目に比べて有意に高かった。(p<0.05) 3)問題領域選定表の難易度は,調査IIの結果が有意に「容易」と回答した者が多かった。(p<0.05) 4)問題領域別検討指針の有効性は,調査IIが有意に理解できたと回答した者が多かった。(p<0.05) 5)詳細検討用紙の難易度・問題領域別検討指針の理解度・ケアプランの難易度は,調査Iと調査IIの結果には有意な差はみられなかった。