- 著者
-
桜井 みち代
石川 由香子
大塚 吉則
八重樫 稔
宮坂 史路
今井 純生
本間 行彦
- 出版者
- 一般社団法人 日本東洋医学会
- 雑誌
- 日本東洋医学雑誌 (ISSN:02874857)
- 巻号頁・発行日
- vol.60, no.2, pp.155-159, 2009 (Released:2009-08-05)
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
-
1
1
漢方治療をおこなって著効を得た脂漏性皮膚炎の5症例を経験した。うち3例は1ないし2年前から,顔面に皮疹がみられ,ステロイド剤やケトコナゾール外用剤による治療をうけていたが効果なく,十味敗毒湯により数カ月でほぼ完治した。他の2例はそれぞれ10年と25年前から被髪頭部に皮疹が続いていたが,荊芥連翹湯,麻杏よく甘湯,抑肝散加陳皮半夏の合方で,それぞれ2カ月後と8カ月後に著しく改善した。