著者
宮山 仁史 糸山 享
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
no.61, pp.180-182, 2010-12

ホウレンソウケナガコナダニに対するMEP乳剤の殺虫活性を詳細に検定したところ、防除の主力として利用されているDDVP乳剤50と比較して僅かに高かった。さらに、MEP乳剤あるいはDDVP乳剤50を散布したホウレンソウ葉を用いた方法で両剤の残効性を比較したところ、DDVP乳剤50の殺虫活性は散布3時間後までに著しく低下したが、MEP乳剤の殺虫活性は散布3日後も高い値を持続し、より高い残効性が認められた。以上の結果から、MEP乳剤は生産終了となったDDVP乳剤50の代替薬剤として有望であると考えられた。