著者
伊藤 晶 糸山 享 小松 貢一
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
vol.2005, no.56, pp.155-156, 2005-12-05 (Released:2011-08-11)
参考文献数
5
被引用文献数
2

2004年6月に熱水土壌消毒を実施し, ホウレンソウケナガコナダニに対する防除効果を調査した. 消毒直後の土壌中のコナダニ密度は0頭/100cm3まで減少していたが, 消毒後1作目にはホウレンソウへの加害が認められ, コナダニ密度も再び増加した. また, 消毒後の作付を重ねる度に加害株率は増加し, 3作目には19.0%となった. 熱水土壌消毒を防除体系に導入するためには, 消毒後の侵入や増殖の防止対策を確立していく必要がある.
著者
白石 和弥 石森 裕康 奥村 一 下薗 健志 糸山 享
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会報 (ISSN:13471899)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.64, pp.122-125, 2017

<p>神奈川県におけるミナミアオカメムシの分布状況を明らかにするため,2015年から2016年の2年間にわたり,同県内の複数地点の圃場における発生を調査した。2015年の調査では,川崎市において神奈川県内では初めてとなるミナミアオカメムシの発生を確認した。2016年の調査では,川崎市に加えて藤沢市,横浜市でも発生を確認し,小田原市に設置された予察灯への誘殺も確認した。以上の結果から,日本国内での分布域を拡大しているミナミアオカメムシが神奈川県においても定着している可能性があるため,今後の継続的なモニタリングが必要と考えられた。</p>
著者
宮山 仁史 糸山 享
出版者
北日本病害虫研究会
雑誌
北日本病害虫研究会報 (ISSN:0368623X)
巻号頁・発行日
no.61, pp.180-182, 2010-12

ホウレンソウケナガコナダニに対するMEP乳剤の殺虫活性を詳細に検定したところ、防除の主力として利用されているDDVP乳剤50と比較して僅かに高かった。さらに、MEP乳剤あるいはDDVP乳剤50を散布したホウレンソウ葉を用いた方法で両剤の残効性を比較したところ、DDVP乳剤50の殺虫活性は散布3時間後までに著しく低下したが、MEP乳剤の殺虫活性は散布3日後も高い値を持続し、より高い残効性が認められた。以上の結果から、MEP乳剤は生産終了となったDDVP乳剤50の代替薬剤として有望であると考えられた。
著者
白石 和弥 石森 裕康 奥村 一 下薗 健志 糸山 享
出版者
関東東山病害虫研究会
雑誌
関東東山病害虫研究会報 (ISSN:13471899)
巻号頁・発行日
vol.2017, no.64, pp.122-125, 2017-12-01 (Released:2019-03-01)
参考文献数
12

神奈川県におけるミナミアオカメムシの分布状況を明らかにするため,2015年から2016年の2年間にわたり,同県内の複数地点の圃場における発生を調査した。2015年の調査では,川崎市において神奈川県内では初めてとなるミナミアオカメムシの発生を確認した。2016年の調査では,川崎市に加えて藤沢市,横浜市でも発生を確認し,小田原市に設置された予察灯への誘殺も確認した。以上の結果から,日本国内での分布域を拡大しているミナミアオカメムシが神奈川県においても定着している可能性があるため,今後の継続的なモニタリングが必要と考えられた。