著者
守 康則 北 久美子 宮崎 節子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.1-5, 1964-02-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
10
被引用文献数
1

1. クロロフィルは熱に対しては比較的不安定にしてとくに70℃以上においてはほとんど分解槌色する。2. クロロフィルはアルカリ性側においては比較的安定性を示し、酸性下においては不安定にして、とくにpH5.0以下においては著しく分解裾色する。3. クロロフィルは光による光分解性がみられ、とくに紫外線による分解能が著しい。4. クロロフィル誘導体であるCu-クロロフィリン-Na、Fe-クロロフィリン-Na、Al-クロロフィリン-Naは温度、光に対して安定性を示し、とくにCu-クロロフィリン-Naは最もその安定性が高い。酸性下では三者とも不安定性を示す。5. クロロフィルに対するクロロフィラーゼの作用は、アセトン溶媒中では、温度25℃、pH8.3附近において最も著しい活性を示す。