著者
土岐 祐一郎 宮田 博志
出版者
大阪大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2011

マウスの実験系を確立した。NY-ESO-1 発現 CT26を移植後5-FU を投与したマウスにマウス抗NY-ESO-1 抗体 E978を静注すると、72時間後に NY-ESO-1 抗原抗体複合体を観察し、抗腫瘍効果は Fc依存性であった。 研究室において樹状細胞を混合培養した場合、効果は飛躍的に亢進した。これらより、抗癌剤併用抗体療法は、腫瘍内抗原が特異抗体と複合体を作り、抗原提示細胞にFc受容体を介してとりこまれ、CD8T 細胞を抗原特異的に誘導・活性化し、抗腫瘍効果をもたらすことが証明された。