著者
本間 正勝 宮田 晋
出版者
Japan Society of Civil Engineers
雑誌
土木計画学研究・論文集 (ISSN:09134034)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.869-874, 2002-09-30 (Released:2010-06-04)
参考文献数
4

本研究は、時差式信号機の安全性向上のために、分かりにくく、危険性のある特定の時差式信号制御を改善するための対策手法を明示し、その対策効果を評価することを目的とした。実際の運用面での検討を行った結果、危険性のある時差式信号制御の代替となる信号制御について、実効性のある具体的な対策種別を明示した。東京都内において、危険性のある時差式信号の全廃を目指し、実際にこれらの対策を2ヶ年に渡り計61交差点で実施した。これらの交差点について対策前後の人身事故発生件数について分析を行った結果、対策が事故の減少に寄与することを明らかにした。
著者
横尾 健志 新井 栄治 坂井 隆則 緒方 佳典 橋本 真憲 森永 裕太 宮田 晋輔
出版者
マツダ株式会社
雑誌
マツダ技報 (ISSN:02880601)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.59-65, 2023 (Released:2023-12-22)
参考文献数
2

マツダは,約11年ぶりに復活となる新型ロータリーエンジン8C型を開発した。小型高出力な本エンジンを発電機として,シリーズハイブリッドで活用するものであり,地球環境を守るための施策として掲げているマルチソリューション戦略の1つである。本エンジンの開発でも「飽くなき挑戦」の精神を継承し,内燃機関の進化ビジョンを実現する熱効率改善技術,構造技術の進化と最適化に取り組んだ。ロータリーエンジンで課題となる冷却損失は,基本諸元を見直し最適化した。従来鋳鉄製であったサイドハウジングは材料をアルミに置換し軽量化した。また,燃焼進化にあわせて適宜レシプロエンジン構成技術の活用と高負荷燃焼に耐えうる構造強化を行った。レシプロエンジンと比べ,求められる出力性能をよりコンパクトなユニットで実現できる特長を活かし,サイズの大きな高出力モーター,ジェネレーターと組み合わせて同軸上に配置しながらも,MX-30の車体フレームへの搭載を可能とした。