著者
宮脇 隆志 石橋 聡 岸野 文郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.481-482, 1989-10-16

画像の持つ色彩情報をもとに、映像中から特定色の領域を抽出する手法について検討している。筆者らは文献[1]において、RGB各成分の輝度値で入力された画像をHVSモデルを用いて色相、明度、彩度成分に変換し、色相成分のヒストグラムに現われるピークと、予め設定しておいた参照データとを対比することで、人物の映像から肌色の色相である皮膚の領域だけを抽出する手法について報告した。参照データとは色彩の名称とその色相値の組合せである。今後、皮膚だけでなく様々な色彩の領域に対して本手法を適用するにおいて、同一色相として入力・判別可能な範囲等、表色系モデルの特性を調べておく必要がある。本報告では、知覚的な表色系であるHVSモデルについて、撮像系を経由した場合の特性について考察する。