著者
寺尾 瞳 近藤 景子 園田 楽人 鶴崎 俊哉
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.30, no.3, pp.459-464, 2015 (Released:2015-07-07)
参考文献数
11
被引用文献数
1 1

〔目的〕乳幼児のハイハイ動作をレパートリー数の変化に着目し日齢やハイハイ実施期間(ハイハイ歴)との関係を検証した.〔対象〕子育て支援センターを利用する神経学的・整形外科学的問題のない乳幼児8名(月齢:5~18ヵ月).〔方法〕複数の床条件でのハイハイ動作をビデオ録画し,頭部と体幹,四肢の状態,重心の移動,推進力の点から研究者3名が動作分析を行い,合議により判定しカウントされるレパートリー数の変化を横断的に分析した.〔結果〕ハイハイ歴に伴いレパートリー数は一端増加しその後減少した.〔結語〕乳幼児のハイハイにおける運動学習は,無作為的な運動から合理的な運動へと進行しその過程を繰り返しながら発達していくことが示唆される.