- 著者
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寺澤 芳雄
- 出版者
- 情報知識学会
- 雑誌
- 情報知識学会誌 (ISSN:09171436)
- 巻号頁・発行日
- vol.9, no.4, pp.3-11,49, 2000
まず、中世から現代に至るthesaurusの発達をRoget's Thesaurusを中心に概観する。ついで、Roget's Thesaurusが近代科学発展期のキーワード「分類・組織」によって観念を分類・体系化し、これに基づいて英語の語彙組織を確立しようと試みたものであること、その際RogetがF.Bacon, J.A.Comenius, J.Wilkins等の構想から影響を受けたことを明らかにした。さらに、Roget's Thesaurusがその後の時代の要請に応え、どのような変容受けつつあるか、またその構想を応用した各種概念別分類辞典を取り上げて、thesaurusの今後の可能性を考察した。