- 著者
-
寺田 好秀
- 出版者
- 日本情報教育学会
- 雑誌
- 情報教育ジャーナル (ISSN:24326321)
- 巻号頁・発行日
- vol.1, no.1, pp.66-69, 2018 (Released:2018-12-04)
- 参考文献数
- 8
本稿では,『慶應義塾家計パネル調査』の2015年調査を利用し,インターネットの利用が人々に幸福感を与えているかどうかを,幸福度研究の視点から明らかにする.「幸福度」を被説明変数とした順序プロビット・モデルによる推定の結果,「インターネット利用」の係数が正の値を取り,0.1%水準で有意であった.このことから,インターネットの利用は人々に幸福感を与えており,2015年1月時点の我が国においてはインターネット・パラドックスが生じていないことが明らかになった.