著者
宇田 新太郎 小原 武顯 有坂 磐雄 關知 四郎
出版者
一般社団法人 電気学会
雑誌
電氣學會雜誌 (ISSN:00202878)
巻号頁・発行日
vol.52, no.532, pp.868-872, 1932-11-10 (Released:2008-11-20)

波長7.7米,8.8米を用ひ,宮城縣牡鹿郡女川町と江の島及出島間,次に山形縣飛島と酒田町間に於て行つた超短波無線電話の試驗成績が述べてある。送受信機は高所に設置せず,將來の實現を容易にするため成可く郵便局に置く方針で實驗した。その結果は極めて好成績で,何處も現在の局と局の間で無線電話を實施するに何等差支ない事を知つた。飛島と酒田間の實驗では有線電話に接續し,酒田町内の一般加入者,山形,秋田,仙臺と通話する事が出來た。特に酒田,山形,秋田へ中繼した時は極めて良好な成績を得る事が出來た。