著者
小川 亜希子
出版者
東北大学
雑誌
若手研究
巻号頁・発行日
2020-04-01

眼房水に含まれる生理活性物質は、緑内障の病型、あるいは眼手術などの外的環境要因によってその組成が変化し、緑内障病態や術後成績に影響を与えることが知られている。申請者は新しいオミクス解析技術を用いて、眼房水・硝子体中に含まれ緑内障病態によって組成が変化する、RNA由来の液性因子を見出した。この液性因子は従来にないカテゴリーの内在性分子群であり、その中には強力な生理活性を有しているものが存在する。本研究ではこの新規液性因子群の作用機序解析を行い、緑内障を制御する新たな分子標的を明らかにする。