著者
清水玲那 橋口恭子 小川克彦
雑誌
第74回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2012, no.1, pp.373-374, 2012-03-06

日記がブログになったように、昨今では新聞、書籍など様々なものの電子化が進んでいる。便利さや手軽さが叫ばれる一方で、紙の方が「なんとなく」良いという声もあり、便利さだけではない要素が利用者の心理にはあると思われる。しかし、紙と電子を比較する先行研究では、使う瞬間にのみ着目したものが多かった。 本論文では、学生にもっとも身近である単語帳を対象に、紙あるいは電子メディアを使った際の記憶力の比較実験について述べる。その結果、次の日までなら使い慣れた媒体の方が記憶に残りやすいが、1週間後には日常の利用頻度に関係なく紙媒体の方が記憶に残りやすいということがわかった。
著者
関根雅人 小川克彦
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2013, no.17, pp.1-6, 2013-03-08

モーショングラフィックスとは、非叙述性および非具象性を特徴とする、グラフィックの動きや変化による視覚的訴求効果を活かした表現形式である.近年、モーショングラフィックスの応用分野の拡大に伴い、映像の感性的品質 (Affective Quality) に対する要求が高まっている.本稿では、モーショングラフィックスの感性的品質評価の一手法として、オプティカルフロー解析を用いた覚醒度評価を提案し、その有効性を明確にすることを目的とした.印象評価実験を通じて得られた覚醒度の因子得点と、オプティカルフロー解析から得られた平均移動長との相関分析を行ったところ有意な相関が認められ、映像内オブジェクトの平均移動長による覚醒度評価の有効性が示された.