著者
大野 和男 小幡 守 串山 繁 鳥井 信吾
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会北海道支部研究報告集. 構造系
巻号頁・発行日
no.57, pp.189-192, 1984-03-26

図1,2に示す対辺距離200mの生6角形平面・鉄骨造陸屋根構造物に鉛直荷重が作用した場合,及び部材に温度差が生じた場合の応力解析を微小及び大変形理論により行った。解析は対称性を考慮し,全体の1/2について行った。図1に示すIシリーズは,屋根トラスを支える柱の剛性の大小,スパンの長短及びはりせいの大小が解析結果に及ぼす影響を検討する為にI-stを基本タイプ(頂[部柱幅600/19√3m≒6.08mの場合,I-A-2 : 頂部柱幅=0m,すなわち柱が無くて屋根トラス端部がローラーで支持された場合,I-B-1 : 対辺距離を250mとした場合,I-B-2 : 対辺距離を300mとした場合,I-C-1 : はりせいを4mとした場合。また温度応力の解析はモデルの相違による温度応力の影響の差を検討する為,先ず微小変形理論によってI-st及び図2のIIの架構について解析し,その結果,より大きな応力が生じたI-stについて大変形理論により温度を-40℃〜40℃の範囲で10℃刻みで変化させて解析した。