著者
増田 紳哉 小沢 貴和 多部田 修
出版者
The Ichthyological Society of Japan
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.392-399, 1986-03-15 (Released:2010-06-28)
参考文献数
9

D'Ancona and Cavinato (1965) が規定したBregmaceros nectabanus Whitleyの3 formsの精査により, Southeast Atlantic and Indo-Malayan formとFiji Islands formは, B.nectabanus (Toyama Bay form) と尾鰭主鰭条数 (14に対し後種は13) および腹部の外観 (色素化しているに対し後種はしていない) において明らかに異なることが知られた.SE Atlantic and Indo-Malayan formを新種B.neonectabanusとして記載した.新種と色素配列のみで異なる残りのformの分類学的問題は今後の研究課題として残された.本研究で新種は日本周辺の2海域から採集された.