著者
小泉 悠
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.61, no.7, pp.693-699, 2020-06-15

ロシアのインテリジェンス機関には旧KGB(国家保安委員会)系のFSB(連邦保安庁)とSVR(対外情報庁),そして軍参謀本部のGRU(情報総局)の3つが存在し,HUMINT(人的インテリジェンス),SIGINT(信号インテリジェンス),IMINT(画像インテリジェンス),OSINT(公開情報インテリジェンス)を広くカバーする.これらの機関はICTを諜報だけではなく,名誉毀損や情報操作,さらには物理的な破壊活動にも用いており,その対象はNATO加盟国にも及ぶ.ただし,こうした活動はインテリジェンス機関が直接実施するとは限らず,民間のハッカーを「サイバー民兵」として動員する場合も多い.さらに各機関は相互に連携せず,別個にオペレーションを行っている可能性が高い.
著者
小泉 悠 小林 義秀 加川 嬴介
出版者
海人社
雑誌
世界の艦船
巻号頁・発行日
no.817, pp.21-55, 2015-06