著者
小濱 隆文
出版者
日本補完代替医療学会
雑誌
日本補完代替医療学会誌 (ISSN:13487922)
巻号頁・発行日
vol.7, no.1, pp.17-24, 2010 (Released:2010-04-02)
参考文献数
16

フランス海岸松樹皮抽出物(ピクノジェノール)のホルモン治療における副作用改善効果を検討するため,子宮筋腫,月経困難症および子宮内膜症を主訴とする患者で,Gn-RH analogue 療法(G 投与群),中等量ホルモン投与療法(M 投与群)および低容量ホルモン投与療法(L 投与群)を行っている患者に対し,ピクノジェノール (P) を治療中および治療後にかけて併用投与した(G+P 投与群;8 名,M+P 投与群;8 名,L+P 投与群;17 名).同様のホルモン療法を施行し,ピクノジェノールを投与しない患者を対照群(G 投与群=14 人,M 投与群=13 人および L 投与群=23 人)とした.継続的なピクノジェノール併用投与により,G+P 投与群では,関節痛および倦怠感の軽減,治療後の月経困難症の再発予防効果が認められ,M+P 投与群および L+P 投与群では,ピクノジェノール投与による,浮腫ならびに体重増加の抑制効果が認められた.以上より,ピクノジェノールは,従来の月経困難症,子宮内膜症のホルモン療法の副作用の改善,ならびに症状の再発予防の効果を有するものと考えられた.