- 著者
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小畠 直人
高岸 智
山尾 泰
- 出版者
- 一般社団法人電子情報通信学会
- 雑誌
- 電子情報通信学会技術研究報告. RCS, 無線通信システム (ISSN:09135685)
- 巻号頁・発行日
- vol.108, no.445, pp.319-324, 2009-02-25
大規模なワイヤレスアドホックネットワークの実現には,ネットワークを階層的に構築,管理するクラスタツリーネットワークが適している.しかし,クラスタツリーネットワークではネットワークコーディネータにトラヒックが集中し,ボトルネックが発生してスループットが低下する.また,隠れ端末による干渉が大きな問題となる。本稿では,CSMA/CA方式とマルチコード受信によるSS多重アクセスを組み合わせたアドホックネットワーク用MACプロトコルとして,マルチコード受信SS-CSMA/CAを提案する.また、有効にSS効果を得るため,提案法に対して階層化ネットワークでの二重拡散符号の割当法と,逆拡散後キャリアセンス法を提案する。この提案方式をスループット,パケット伝送成功率をIEEE802.15.4/ZigBeeを想定した環境で計算機シミュレーションにより評価した.この結果,提案法によって,総合スループットが大きく改善され,ネットワークコーディネータでのボトルネックを解消できることを明らかにした.