著者
小竹 宏志
出版者
日本化學雜誌
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.707-709, 1958
被引用文献数
1

伊豆縮砂より得られるアルピノンに対して木村は (I) をあたえているが,これは一般のフラボノイドにその例をみない特異な位置にメチル基をもっている。もしこの構造が正しいとするとフラボン類の生合成機構などを再検討する必要が生じてくることになる。したがって (I) を合成してアルピノンの構造を確定することはフラボノイドの化学の上から大変重要であると考えられる。著者は (II) より (I) の物質を合成したが, このものが天然のアルピノンと一致しないことを見出した。そこでアルピノンの構造を再検討した結果これは3, 5-ジオキシ-7-メトキシフラバノンであるとの結論に到達し, このものを合成して確認した。
著者
小竹 宏志
出版者
日本化學雜誌
雑誌
日本化學雜誌 (ISSN:03695387)
巻号頁・発行日
vol.79, no.6, pp.703-706, 1958

伊豆縮砂より得られるアルピノンに対して木村は (I) をあたえているが,これは一般のフラボノイドにその例をみない特異な位置にメチル基をもっている。もしこの構造が正しいとするとフラボン類の生合成機構などを再検討する必要が生じてくることになる。したがって (I) を合成してアルピノンの構造を確定することはフラボノイドの化学の上から大変重要であると考えられる。著者は (II) より (I) の物質を合成したが, このものが天然のアルピノンと一致しないことを見出した。そこでアルピノンの構造を再検討した結果これは3, 5-ジオキシ-7-メトキシフラバノンであるとの結論に到達し, このものを合成して確認した。