著者
作山 美智子 小笠原 喜美代 安藤 莉香
出版者
東北文化学園大学医療福祉学部看護学科
雑誌
東北文化学園大学看護学科紀要 = Archives of Tohoku Bunka Gakuen University Nursing (ISSN:21866546)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.13-21, 2020-03

高齢者の単独世帯が増加しており、ひとり暮らし高齢者は2020年には高齢者の中で16.4%と予想されている。地域包括ケアシステムの具現化、専門職による多職種連携が推し進められている現在、訪問看護師が「ひとり暮らし」利用者の訪問看護の中で、生活を支えるために実際に実践していることは「療養相談」「傾聴」「会話の促進」が6割だった。利用者が活用している専門職、他等の支援は多い順から「ケアマネジャー」「介護職・ヘルパー」「別居の家族・親戚」だった。ひとり暮らし療養者に関して【自助力の不足】【家族の対応能力】【互助力の不足】【公的支援の不足】【緊急時・災害時の対応】を訪問看護師は課題と感じていた。