- 著者
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小笠原 法子
- 出版者
- 東邦大学
- 雑誌
- 研究活動スタート支援
- 巻号頁・発行日
- 2010
本研究は、ストーマ(人工肛門)を保有した人とその家族の「折り合い」を明らかにすることを目的とする。ストーマ保有者11名とその家族7名にインタビューを実施した。ストーマ保有者とその家族に共通していたのが「しょうがない」という言葉であった。「しょうがない」とは、他によい手段がないと思えることである。「折り合い」とは、諦め・妥協ではなく、ストーマ保有者とその家族が最も大切にしていることを守るためには他に手段がなかったと思えることである。