- 著者
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吉田 祐
森川 充洋
呉林 秀崇
横井 繁周
小練 研司
村上 真
廣野 靖夫
片山 寛次
五井 孝憲
- 出版者
- 日本臨床外科学会
- 雑誌
- 日本臨床外科学会雑誌 (ISSN:13452843)
- 巻号頁・発行日
- vol.79, no.12, pp.2389-2396, 2018 (Released:2019-06-28)
- 参考文献数
- 21
- 被引用文献数
-
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目的:一時的回腸瘻造設術後のoutlet obstruction(以下OO)の危険因子や腹腔鏡手術との関連を明らかにし,予防策を検索する.対象・方法:過去10年間に一時的回腸瘻を造設した51例を対象に,OOの有無でOO群(5例)とNon-OO群(46例)に分け,患者背景,腹直筋の厚さ,挙上腸管と腹直筋との関係について後方視的に検討した.結果:OO群は全例男性であった.OOの危険因子は腹腔鏡手術(p=0.014),腹直筋の厚い症例(p=0.001)であり,特に腹腔鏡症例では挙上腸管が有意に腹直筋の中央付近を(p=0.010),そして腹直筋を斜め(p=0.041)に貫いていた.結論:腹腔鏡手術で回腸瘻を造設する際はOOを考慮すべきである.対策として,術前に腹直筋の厚さを評価すること,脱気後に腹直筋に垂直に腸管を挙上することが有用である.