著者
小見 志郎
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集
巻号頁・発行日
vol.2010, pp.5, 2010

電子マネーが急速に普及している。とりわけ、JR東日本のSuicaに代表される交通系プラットフォームは多くの利用者が採用するプラットフォームだけに、研究目的として、その普及過程を分析することは、今後のプラットフォームを活用したイノベーションの促進に有効な方策を示唆するものとして期待される。また、ツーサイド・プラットフォームについての利用者評価を得ることも大きな研究目的である。そこで、広島都市圏で2008年からスタートしたICカード乗車券PASPYの普及過程を経年的に追跡調査することによって、イノベータといわれる初期採用者の消費者像を探ると共に、生活者意識を分析した。本学会報告はその第1年度の研究成果を報告するものである。