著者
尾形 利文 牧野 秀夫 石井 郁夫 中静 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.95, no.375, pp.57-62, 1995-11-18
被引用文献数
1

屋内を単独で移動する視覚障害者に対し、屋内位置案内装置の開発を目的とした位置情報取得方法の検討と案内装置の開発を行った。具体的には、位置情報検出・提供システムとして非可視型バーコード、CCDカメラ、パーソナルコンピュータ及び音声合成装置を用いた。工学部建物内で行った動作実験では、形状を工夫した横型バーコードを使用することにより、移動速度800mm/sにおいてバーコード長240mm以上であれば位置情報を正確に取得することが可能であることが確認された。
著者
尾形 利文 牧野 秀夫 石井 郁夫 中静 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.11, pp.3101-3107, 1997-11-25
被引用文献数
13

視覚障害者が屋内を単独歩行するための位置検出・案内方法について検討し, 実際に位置案内装置を開発して動作実験を行った. 具体的には, 屋内位置情報提供手段としてバーコードに着目し, 更に公共の建物内で利用することを考慮して, 通常我々の目には見えない非可視型バーコードを用いた. 位置検出・案内装置としてはCCDカメラ, パーソナルコンピュータおよび音声合成装置を用いて, 画像処理によるバーコード標識の検出と音声による案内を行った. 建物内での目的地誘導実験では, 作成した位置データファイルから目的地までの経路を自動探索し, 経路移動中に検出された誘導情報を音声により案内した. 大学内廊下で行った動作実験では, 移動速度3km/hの場合, 検出距離0.2〜1m, バーコード長240mm以上の条件下で位置情報を正確に取得し, 音声案内可能であることを確認した. 更に, 誘導実験では, 移動中にバーコード標識を検出し誘導情報の音声案内を行いながら目的地までの誘導が可能であった.