著者
尾形 利文 牧野 秀夫 石井 郁夫 中静 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.95, no.375, pp.57-62, 1995-11-18
被引用文献数
1 or 0

屋内を単独で移動する視覚障害者に対し、屋内位置案内装置の開発を目的とした位置情報取得方法の検討と案内装置の開発を行った。具体的には、位置情報検出・提供システムとして非可視型バーコード、CCDカメラ、パーソナルコンピュータ及び音声合成装置を用いた。工学部建物内で行った動作実験では、形状を工夫した横型バーコードを使用することにより、移動速度800mm/sにおいてバーコード長240mm以上であれば位置情報を正確に取得することが可能であることが確認された。
著者
吉田 洋 牧野 秀夫 富ロ 真行 伏見 竜 長添 和史
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告モバイルコンピューティングとユビキタス通信(MBL) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.8, pp.135-142, 2009-01-22
被引用文献数
1 or 0

屋外における位置測位手法としては広く GPS が用いられ,様々な場面で有益な情報を提供するツールとして活用されている.一方,屋内における位置測位手法については研究段階であり,未だ有効な手法が確立されていないそこで,著者らは既設装置である照明器具に着目し,蛍光灯を用いた屋内位置情報システムの研究を進めている.本稿ではいわゆる蛍光灯通信における通信領域拡大を目的とした蛍光灯配置に関する研究について述べる.ここでは,重心ボロノイ分割を用いた蛍光灯配置方式を考案し,新たに通信領域シミュレーションを実施した.その結果,従来の設置位置と比較し案内対象となる通信領域が 16.2% 拡大可能であることが示唆された.Global Positioning System (GPS) provide useful outdoor positional information. However, GPS is not effective indoors. This is the problem that should be overcome. We propose the use of existing Fluorescent light (F.L) to develop a new F.L communication system, one that will increase the area of data reception. To enable this improvement in data reception area we arrange the F.Ls according to centers of gravity determined by related Voronoi Diagrams. From here, we undertake a new simulation and an evaluation of results suggests that we can obtain a 16.2% increase in the area from which data receive overall.
著者
田野 英一 牧野 秀夫 前田 義信 パークス ドナルド N.
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. MBE, MEとバイオサイバネティックス (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.99, no.82, pp.35-40, 1999-05-21
被引用文献数
4 or 0

GPSは, GPS衛星からの電波を受信することで受信機の位置を測位するシステムである. 本報の位置案内装置は, 視覚障害者がGPS受信機を装着し, そのGPS受信機から出力された位置情報を元に, 当該位置の地名, 建造物名等を音声で確認することができるものである. 我々は, このGPSを用いた視覚障害者用屋外位置案内装置を試作し報告してきた. しかし, 従来の試作装置はいわゆる単独測位であったため, 測位誤差は最大で100mほどであった. 今回この測位誤差を軽減することを目的として, FM-DGPSを採用した装置を試作し, その評価を行なった. その結果, 測位誤差を最大でも10mに軽減することができた. また従来は, 視覚障害者は前述のGPS受信機の他に携帯電話を携え, 地図情報を内蔵したパーソナルコンピュータを有する基地局と交信することで, 案内情報を取得していた. 今回は, GPS受信機とパーソナルコンピュータを接続して視覚障害者が携帯する方式と, 開発初期の方式との併用型とした.
著者
小西 孝史 前田 義信 田野 英一 牧野 秀夫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. WIT, 福祉情報工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.170, pp.25-30, 2008-07-20

我々は視覚障害者の歩行を補助する目的で,適応ファジィ推論ニューラルネットワーク(AFINN)を用いて現在位置を音声案内する「GPS-GIS位置案内システム」を開発した.開発した案内システムでは,地理情報システム(Geographic Information System:GIS)はユーザの周囲に存在するランドマークの知名度,正面方向,面積,重心(経度・緯度),ユーザの現在位置(GPSからの経度・緯度)と進行方向を取得する.これらは知名度,相対正面方向,ユークリッド距離,面積,相対進行方向,基準データの6つの要素に変換される,AFINNは以上の6つの要素より,認知距離に対応させるランドマーク重要度を算出する.このランドマーク重要度を用いることにより,現在位置案内を実現する.AHPを用いてユーザの嗜好を反映させた学習データをAFINNに導入することにより,汎用性の高い案内を得ることが可能となった.シミュレーションを用いてAFINNがユーザにとって有効な案内を出力することを統計的に示唆した.また実際に視覚障害者に案内システムを適用し,ユーザの観点から,システムの評価を得るとともに,意見を聴取した.
著者
尾形 利文 牧野 秀夫 石井 郁夫 中静 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.11, pp.3101-3107, 1997-11-25
被引用文献数
13 or 0

視覚障害者が屋内を単独歩行するための位置検出・案内方法について検討し, 実際に位置案内装置を開発して動作実験を行った. 具体的には, 屋内位置情報提供手段としてバーコードに着目し, 更に公共の建物内で利用することを考慮して, 通常我々の目には見えない非可視型バーコードを用いた. 位置検出・案内装置としてはCCDカメラ, パーソナルコンピュータおよび音声合成装置を用いて, 画像処理によるバーコード標識の検出と音声による案内を行った. 建物内での目的地誘導実験では, 作成した位置データファイルから目的地までの経路を自動探索し, 経路移動中に検出された誘導情報を音声により案内した. 大学内廊下で行った動作実験では, 移動速度3km/hの場合, 検出距離0.2〜1m, バーコード長240mm以上の条件下で位置情報を正確に取得し, 音声案内可能であることを確認した. 更に, 誘導実験では, 移動中にバーコード標識を検出し誘導情報の音声案内を行いながら目的地までの誘導が可能であった.
著者
牧野 秀夫 森下 文仁 阿部 好夫 山宮 士郎 長谷川 勝 石井 郁夫 中静 真
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D-II, 情報・システム, II-情報処理 (ISSN:09151923)
巻号頁・発行日
vol.80, no.11, pp.3094-3100, 1997-11-25
被引用文献数
12 or 0

3次元物体の実時間音声案内を目的に, 同一形状でも種類の異なる物体の識別が可能な音声案内方法を検討した. 具体的には, 従来開発してきたテレビカメラによる図形情報案内システムを基本とし, 更に物体識別には従来の画像処理による方法に代わり, バーコードを用いることとした. しかし, 物体に通常のバーコードを貼付する方法では, 視覚障害者用教材を他の障害者教育に応用する場合問題があり, また日用品等に応用した場合はプライバシー保護の点からも適切ではない. そこで, 通常の可視光領域では検出されず赤外線にのみ優れた反射特性をもつ顔料を用いたバーコードを作成し, これを物体識別用に用いる方法を考案した. 実験では, 識別用の積み木表面に貼付した見かけ上同一色のバーコードから個々の情報が自動的に読み取られ, 更にパーソナルコンピュータに接続された音声合成装置から3秒以内に物体案内情報が出力されることを確認した. 本論文ではリ非可視型バーコードの具体的な検出方法と音声案内結果について報告する.