著者
尾花 雄路
出版者
福岡国際大学・福岡女子短期大学
雑誌
福岡女子短大紀要 (ISSN:02860546)
巻号頁・発行日
vol.62, pp.43-56, 2003-08-08

子ども達にとって水遊び(プールでの活動)は,夏季の活動の中心的なものである。なぜなら,夏の暑い屋外でも子ども達は快適に遊ぶことができる。水遊び(プールでの活動)は,子ども達の健康にも貢献している。それは,呼吸器官,皮膚,血管に良い影響を与え,風邪を防ぐ効果もある。本研究は,子ども達は楽しく遊びながら健康になり,泳力を学び,知的発達を促すための保育実践のためのカリキュラムの作成を試みるものである。水遊びのカリキュラムを作成するとき,保育園における全体のカリキュラムを中心に計画することが必要である。基本的には,環境をとおしておこなう保育を実践の中で子ども達は楽しく遊ぶことによって成長・発達することができる。しかし,子ども達はプールで遊ぶだけでは泳力を学ぶことはあまり期待できない。子ども達に泳力を学ばせたいのであれば,泳ぎ方を学ぶ必要がある。基本的には,子ども達が泳力を学ぶためには,指導・伝達・訓練も限られた条件のもとでは必要なことである。