著者
尾関 宗孝
出版者
京都大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

法医実務への応用を目的として、日内変動することが知られている生体時計遺伝子の発現量を測定することにより、死亡時刻が推定できるかどうか検討した。対象遺伝子としてArntl、Clock、Cry、Per2を選択し、6時間ごとに安楽死させたマウス諸臓器より得たmRNAについて、リアルタイムPCRを用いた定量を行った。いくつかの遺伝子は脳や腎臓において死亡時間に依存した異なる変動が認められ、本研究をヒトへ応用することにより有効な方法となりうるものと考えられた。