著者
中司 修二 山下 久志 佐藤 公則 高橋 行俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.98, no.206, pp.119-123, 1998-07-24

我々人間は、人物顔からいとも簡単に個人を識別している。人の顔は、人と人とを区別するのに非常に重要な役割を持っている。我々の研究グループでは、顔から人物を識別する個人認識を研究課題としている。人物顔の部位(目、鼻、口、耳)自体にも、個人認識を行なえる情報が現れていると考え、識別対象を顔の部位画像に絞り個人認識実験を行っている。従来認識実験に用いてきた部位画像は、手動により切り出しを行っていたが、画像によって位置ずれの激しい画像もあり、また、画像データ取得時に取得者の顔を固定するなどの制限が発生する。そこで、本稿では、動画像中より肌色領域を抽出し、部位画像を自動的に追跡し、切り出すシステムを構築した。このシステムにより自由度の高い撮影環境下における部位画像データベースの作成が可能となった。