著者
西村 公伸 山中 雅喜 吉村 彦一郎
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.454, pp.31-36, 2004-11-18
被引用文献数
4

オーディオ再生音による音像表現や音質は、再生装置を構成する種々の音響機器・コード類さらに信号源となるCDやD/A変換などで生じるジッタの影響など種種雑多な要因により、高度な音響情報・感性情報が失われ、録音時の音源や周囲状況の再現力が大き変化することが報告されている。本報告は、こうした報告の再確認となる面もあるが、部屋の吸音状況、スピーカの振動処理方法、信号伝送ケーブルの差異など、音響システムの改善に用いられている手法のいくつかに焦点を当て、物理的特性の変化と聴取実験との比較により、音像表現の変化や音質の変化の傾向について、実験的に調べている。特に、標準ステレオ再生において、3次元的な音像定位に影響する要因について実験的に確認している。