著者
山元 敬之 二宮 洋 浅井 秀樹
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NLP, 非線形問題
巻号頁・発行日
vol.96, no.434, pp.131-137, 1996-12-19

本研究では,立体パズルをニューラルネットワークを用いて解くアルゴリズムを提案する.ここで,立体パズルとは,形の異なる複数のブロックをあらかじめ定められた直方体に組み合わせる問題である.本報告では,平面パズルを解く手法として提案されたタイリングアルゴリズムを拡張,応用する事を考える.タイリング問題とは,有限の升目上に隙間なくポリオミノを敷き詰めていく問題である.はじめに従来のタイリングアルゴリズムについて検討する.次に我々は,これまでのタイリングアルゴリズムで使用されたエネルギー関数を,立体パズルを形成する個々の立体ブロックの重複度や接触度を定式化したエネルギー関数に修正する.最終的に,このエネルギー関数を用いたアナログニューラルネットワークに基づく立体パズルの解法を提案する.