著者
山内 庄司 中西 重康 石谷 清幹
出版者
The Japan Society of Mechanical Engineers
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.47, no.416, pp.693-702, 1981

蒸発管内密度波振動(流れ逸走を含む)の安定限界に対し, 各種因子が及ぼす効果について, 広範囲に解析的に検討した. 圧力降下一定の均一加熱管を対象に, 均質流モデルを用いて解析し, 7個の無次元パラメータによるスケーリングが可能であることを示した. また, 基礎式を線形化, ラプラス変換して得た特性方程式を用いて, ラプラス平面の虚軸をパラメータ空間に写像(ネイマルクのD分割法)することにより, いくつかのパラメータ平面で安定限界の形状を示した. 特に線形パラメータ面上では, D分割境界線の形状に双曲線状のものとだ円状のものがあり, 前者では, 安定限界は対応する漸近線にほぼ一致することを示した. また蒸発管内流動時間と安定限界振動数との関係についても検討し, 奇数次の振動が可能なこと, 本モデルでは極端な例を除いて基本振動が最不安定であることなどを示した
著者
山内 庄司 中西 重康 石谷 清幹
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.47, no.416, pp.693-702, 1981-04-25

蒸発管内密度波振動(流れ逸走を含む)の安定限界に対し, 各種因子が及ぼす効果について, 広範囲に解析的に検討した. 圧力降下一定の均一加熱管を対象に, 均質流モデルを用いて解析し, 7個の無次元パラメータによるスケーリングが可能であることを示した. また, 基礎式を線形化, ラプラス変換して得た特性方程式を用いて, ラプラス平面の虚軸をパラメータ空間に写像(ネイマルクのD分割法)することにより, いくつかのパラメータ平面で安定限界の形状を示した. 特に線形パラメータ面上では, D分割境界線の形状に双曲線状のものとだ円状のものがあり, 前者では, 安定限界は対応する漸近線にほぼ一致することを示した. また蒸発管内流動時間と安定限界振動数との関係についても検討し, 奇数次の振動が可能なこと, 本モデルでは極端な例を除いて基本振動が最不安定であることなどを示した