- 著者
-
山内 悟
澤田 敏雄
河野 澄夫
- 出版者
- 公益社団法人日本水産学会
- 雑誌
- 日本水産学会誌 (ISSN:00215392)
- 巻号頁・発行日
- vol.65, no.4, pp.747-752, 1999-07-15
- 参考文献数
- 13
- 被引用文献数
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10
8
インタラクタンス方式の光ファイバープローブを用いて, 冷凍カツオの脂肪含量を非破壊的に測定する方法を検討した。スペクトル(400-1100nm)と脂肪含量化学分析値(範囲1-55%)を基に重回帰分析を行い, 表皮から5mmの深さまでの魚肉の化学分析値とスペクトルデータとの間で最も良い結果が得られた。脂肪の吸収バンドである926nmを第1波長とする検量線において良好な結果が得られ, この場合の相関係数は0.91,SECは5.8%であった。検量線評価用試料により得られた検量線の精度を確認した結果, SEPは6.4%, バイアスは-1.0%であった。魚体の解凍に伴い, 表皮に発生する水により推定値に誤差が生じたが, 凍結状態であれば本測定方式は有効であると判断された。