著者
山内 美香
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.109, no.4, pp.733-739, 2020-04-10 (Released:2021-04-10)
参考文献数
9

低カルシウム(Ca)血症は,特異的な自覚症状に乏しいことから,測定するまで気付かれないことが多い.血清Ca値は厳密に調節されているため,軽度の異常でもCa代謝調節機構の異常を考えるべきである.Ca,P,Alb,Cr,Mg,PTH,25(OH)D,1,25(OH)2D値等の測定により鑑別診断を行う.PTH(parathyroid hormone)値から原因が副甲状腺か否かを判断し,頻度の多い原因を念頭に鑑別する.低Ca血症の治療は活性型ビタミンD製剤による治療が主となる.
著者
山内 美香 杉本 利嗣
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.103, no.4, pp.870-877, 2014-04-10 (Released:2015-04-10)
参考文献数
9

Ca代謝異常はよく経験する電解質異常であるが,測定するまで気づかないことが多い.血清Ca値は厳密に調節されているため,軽度の異常でもCa代謝調節機構の異常を考えるべきである.Ca,P,ALB,PTH,1,25 (OH)2D3値などの測定により鑑別診断は比較的容易である.PTH値から原因が副甲状腺か否かを判断し,頻度の多い原因を念頭に鑑別する.高Ca血症は原因疾患の治療,骨吸収抑制薬による治療,低Ca血症は活性型ビタミンD製剤による治療が主となる.