著者
山崎 直人 中屋敷 かほる 坂東 忠秋
雑誌
第79回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, no.1, pp.311-312, 2017-03-16

本研究は画像処理によってテニスボールの追跡を行い、打点の位置やボールコースの確認を行うことを目的とする。ウィンブルドンなどで使用される「ホークアイ」と呼ばれるシステムがあるが、これは高速、高精細カメラを多数使用したシステムで、コートの状態や照明も最良の環境である。これに対して、本研究ではスマートホンのカメラを使用し、一般的な屋外のコートで撮影を行う。追跡の方法として、OpenCVを用いてボールの色情報を利用した追跡を行う。その際、天候だけでなく背景の映り込みによってボールの色が大きく変化してしまうことが判った。このため、初期設定段階で、1.ボール切り出し、2.色分布抽出、3.色分布を使った追跡を行い、追跡できなくなったフレームで再度1〜3を繰り返すことによって複数の色分布を抽出した。この複数の色分布を使って、ボール追跡を行ったところ、高精度で追跡できることが判った。